われわれの業界、美容師といえば ボブ。。。
(…ですかね?)
一生の内で ボブスタイルどのくらい切るんだろう
好きですか?ボブ
あふれかえってるからこそ、普通のボブを丁寧に作りたい
そう思います
今回は ボブで毛先ワンカールさせたいけど、
コテやアイロンは残念ながら苦手…
ボブだと顔や首に 火傷しそうだし…
じゃあ、パーマってどうなのよーっていう方向けです♪
※ 実例写真 14枚と解説
と、ちょっとその前に…
身近にパーマかけてる人っていますか?
実は、カラーしてる人に比べたら全然少ないんですよね
コテとか上手く巻ければ困らないですし
だから、パーマへの誤解や トラウマを持ってる人が ちょこちょこいます
。。。
パーマの予備知識あったほうが、今回の話しが理解しやすくなるので
先に大事な部分をお話しさせてください~
まず、パーマをかけるなら、僕は
「デジタルパーマ」か「エアーウェーブパーマ」がおすすめです
(ブロースタイルのためにかける人・ハード系のパーマをしたい人以外は)
パーマメニューのネーミングは美容室ごとに ひねり出して作ってるので
よく勘違いされてますが、パーマ自体の種類は たった「3つ」しかありません!
- 「普通」のパーマ
- デジタルパーマ
- エアーウェーブパーマ
①「普通」のパーマは メニュー名に
・コスメなんちゃら~
・オーガニックなんちゃら~
ってついてたり、
機械でスチーム(蒸気)を当てたりと、ほんと幅広いです
が、、、
基本的な仕組みは、ロッドを巻いて「薬剤の力のみ」を利用してかけるタイプです
髪が濡れてる時 ⇒ カール感がはっきり出てる |
乾くにつれて ⇒ カール感がじょじょに伸びてしまう |
(髪質によります)
ブローしてカールをのばすスタイルの場合は、確実にこちらを選びます
②デジタルパーマ ➂エアウェーブパーマは
『薬剤』と『熱』両方の力を利用してかけるタイプのものです
『熱』とは、頭上をグルグル回るものや、昔からある”お釜”みたいなもので温められることではなく、、、
「巻いた全てのロッド」に、機械のチューブ or コード を接続し
熱により 髪を【完全乾燥】させるタイプのこと
デジパーを導入してる美容室の方が圧倒的に多く
エアーウェーブは昔からあるわりに、なんか認知度が低いような...
ドライヤーで乾かした後でも カール感が(勝手に)出やすい
→ 再現性が良いといわれる所以です
しかし、デジパーは『薬剤』や『熱』が過剰反応しやすく
繰り返していると髪が大怪我をするケースもあります
担当者を選ばないと、一発でレッドカードなんてことにも…
(もしそうなったら、その部分は切るしかありません)
僕は両方とも あまり強く作用させないようにしてますが
(かけ方が適正であれば)総合的にはエアーウェーブの方がダメージが少ないです
- 髪質
- ダメージ
- ヘアスタイル
- スタイリング(本人がどこまでできるのか)
パーマのかけ方は、事前に髪をしっかり見てから判断します
※僕は、どのパーマ技法が最適なのか、美容師側が選ぶべきだと思っています
いざパーマをかけて…
” 感激 “ できるか
” まぁ こんなものかな? “ ってなるか
” これ失敗~?? “ ってなるかは
パーマの前段階や途中での、美容師さんの判断1つひとつで大きく変わります
さて前置きが長くなりましたが、とても大事な点なので説明させてもらいました
続いて、デジタルパーマでのワンカール実例編です♪
BEFORE
ご来店時の状態、1カ月前くらいにカットと(普通の)パーマをされたそうです
毛先ワンカールスタイルを希望したようですが、ご覧のように
ご自身でカールを表現するのはちょっと難しそうです
ゆるめパーマ | 難易度高い |
しっかりパーマ | 難易度通常 |
ささ、ここから始めていきますよ~
先ずは切るべし!
毛先にソギ(軽さ)が多く入っていると、パーマスタイルには不向きなので
カットしてバランスを整えます
段を入れ直して、ベースカットと軽さ調節 終了~
髪が濡れてるので、毛先に ” 普通パーマ ” の名残が少しありますね
薬剤 (1液)塗布 ~ ロッドまきまき♪
デジタルパーマの場合、縮毛矯正と同じ薬剤を使ってる美容室が多いです
が、僕はパーマ液を使用してます
なので縮毛矯正の延長で曲げるのではなく、パーマの考え方をベースにかけています
かかりの計算のしやすさの問題ですので、どちらでも良いと思います
(美容室により取扱い薬剤も違うし、正解はないです。担当者さんが表現しやすいのが一番)
※ 僕は、縮毛矯正とデジタルパーマを同じ日に施術してません
今回、カール感があまり要らないところは
以前のパーマの名残を ありがたく使わせていただきます♪
パーマを重ねることより、結局 新たにダメージを作ってしまうので
黄色いスティック差し込んでると、リアル ” 黒ひげ危機一髪 ” に
(なくても大丈夫でしたが念のため)
最近では、ワンカールを出すことには慣れてきていますが
いかに余分なダメージを減らせるかに注意しています
自分の不注意や怠慢で起こしてしまうダメージは、髪にとって モッタイナイですからね
いつだって最適になる工夫は大事だと思います
AFTER ウエット~ドライ
2液(固定するための薬)を流して、最後にもシャンプーをして
仕上げ前はこんな感じですね
不要なウェーブは作らず、毛先ワンカールのパーマができあがってます♪
(= ブローで伸ばすような 手間がいらない)
美容師っぽいドライヤーのテクニックを使わず、バサバサ~っと乾かすと
↓↓↓
こう言っちゃなんですが、こんな乾かし方でも 毛先にパーマがでてくれて
自然とボブのカットラインが活きてくれます♪
『普通のパーマ』はここでダレてしまうこともあるので、ドライヤーのかけ方が重要になるんですよね
そういうのが得意な人・労力をかけれる人はいいかもしれませんが
やらなくても済むなら、それに越したことはないのかと
さてこのあと 少しハサミ入れて微調整しますが、もう完成形が見えますよね?
最後に軽めのWAX付けたらこんな感じに~
↓↓↓
うん、髪が曲がるって素晴らしいですね
毎日(継続して) コテやアイロンをするよりダメージが少なく
このくらい楽にカールが出るなら、有りだと思いますが いかがでしょう?
僕的には『毎朝のスタイリングの7割を代行してる』それをパーマと呼びます
カツラじゃないんだから、2~3割くらいは微調整してください(笑)
(そうは言っても、必要ならコテ・アイロンの巻き方もお伝えしてるので、どうしてもって方も心配はご無用~)
ちなみに、禁断の “縮毛矯正の上からのパーマ” でもここまでに!
注意点!
ご覧いただいたように、” 毛先ワンカール ” は デジタルパーマを使うと良い感じになりますが
- やる前の髪のダメージの見極めが重要
- 薬剤と熱とロッドのコントロール
- 担当者の経験値
全ての条件が整ってないと失敗されるメニューなので甘くみないでください
対策として
「担当者」か「美容室」を選ぶ
地域の美容師さんの個人ブログ・SNSを検索して、安心できそうなところを探しましょう
※ 初回はパーマをしてくれない事もあるかもしれません
担当美容師さんによって やり方は様々で、同じ薬剤・機械・道具を使っていても
「扱ってる理論」「 視点」 が違えば 結果も変わってきます
正解は1つだけとは限りません。自分もまだまだです
上手い美容師さんは それこそ沢山いますから、長く付き合える人を探してみてください(^^)
パーマをかけれない条件まとめ
おまけ♪ ~お客さまの半年後~
さて あれから2か月後に、髪型をキープするため毛先を2cmカットして
さらにその後 4カ月たち こんな感じになってます( 合計6カ月後 )
↓↓↓
暑い時期でほとんど髪を結んでること多いそうですが、毛先に残ってるパーマは
まだまだ使えるカール感ですね♪
このあと暑さ対策にバッサリ切っちゃうんですが…
向かって左側(手前)は〈濡れてる状態〉
向かって右側(奥)は〈乾いてる状態〉
にしてみました
デジパーってあまり誤差ないんですよね、ワンカール派には助かるや!
ってことで 前髪のみパーマ復活させました~
↓↓↓
前髪の起点と終点で 工夫しとけば
テキトーに乾かしても このくらい自然に上がります
髪をずっと結んでる時期は、前髪だけがあなたの味方
汗かいても、乱れても、このくらいなら超楽ちんだと思いますよ~♪
以上エンダヨシノブでした
みなさんの素敵なパーマライフを応援してます! それではまた \(^o^)/
パーマスタイルの意外な落とし穴、ご参考までに
縮毛矯正の髪でもいけちゃうの!?
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