私は美容師として、2017年の春からヘアドネーション活動に参加しており
多くの方のヘアドネーションカットに携わらせてもらっています
(2023年4月に一人美容室「Uruji(ウルジ)」を立ち上げ、今も継続しています)
以前より認知度は高まってきたのかな~?と感じています
しかし気になるのが
ヘアドネーション活動の「中身」について ご存じない方ばかり、ということです
これからあなたの髪は、ウィッグ希望者の新たな人生の一部になります
とはいえ・・・
髪を伸ばして、切って、送る、ここまではあなたの物語ですから
長年共に過ごしてきた ご自身の髪を「どこの団体に託すべきか」積極的に考えてみませんか ♪
この記事をザーッと見て概要をつかんだら、気になる団体のホームページをご覧になってみてください
活動の詳細や、賛同美容室の検索もできます
また、各団体のSNSもあるので、最新の情報を得やすいと思います♪
髪の寄付できる条件や送り方のまとめ記事
記事内では順不同で記載しております
もしも関係者の方がご覧になれれて、修正すべき内容がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご連絡をお願い致します
6つの団体
クリックすると、それぞれのホームページが開きます
団体名 | 提携してるウィッグ製作会社 |
NPO法人ジャーダック | 株式会社アデランス |
NPO法人ヒーロー ヘアドネーションプロジェクト | 医療用ウィッグメーカー |
つな髪プロジェクト | 株式会社グローウィング |
スマイルプロジェクト | 日本かつら協会・マスターズプランナー株式会社 |
Hair for Children(旧 女子高生ヘアドネーション同好会) | 株式会社アートネイチャー |
北海度ヘアドネーション協会 |
※ NPO法人とは、利益を一番の目的とせず、地域や社会の発展のための活動をしている非営利団体のこと
理念
まず各団体に共通しているのは…
小児ガンや抜毛症、先天性の無毛症などにより、多感な時期のお子さま(とご家族)が切ない想いをしているのを何とかできないだろうか?
⇒ ウィッグの無償提供を通じて一人ひとりの笑顔を取り戻したい!!
つまり「助け合いの精神」です
ジャーダック
拠点:大阪(2009年~)
いろんな髪型が個性として認められるように「髪がない」こともひとつの個性として受け入れられる、そんな多様性を認め合える成熟した社会を目指して、微力ながらも活動を続けていこうと考えています。
その先にはきっと、私たちが理想とする「必ずしもウィッグを必要としない社会」があると信じて。
JHD&C(ジャーダック)ホームページより引用https://www.jhdac.org
HERO
拠点:仙台(2016年~)
髪の毛の問題でふさぎこんでしまう子供たちの相談は多く寄せられます。実際に、心無い言葉を投げかけられ、いじめや引きこもりに繋がってしまったお子様の相談も届いています。
その子のために作ったオリジナルのウィッグをつけることにより、少しでも笑顔や元気を取り戻し、前向きになれるのなら、その後の治療にもきっと良い影響が現れると私たちは信じています。
HAIR DONATION PROJECT ホームページより引用(一部中略)https://hairdonation.hero.or.jp/
つな髪
拠点:大阪(2016年~)
【ウィッグを必要とする子供たちと誰かの為に役立ちたい人を
『ヘアドネーション(髪の寄付)』によって繋げたい。
そして『髪』を寄付した一人一人のアクションが次の人へと『繋がり』、活動の輪が広がって欲しい】という願いが込められています。ヘアドネーションを通じて医療用ウィッグについてやウィッグを必要とされる方について知っていただき、医療用ウィッグの重要性・安心して使用できる品質のあり方を考え、医療用ウィッグ品質向上・医療用ウィッグを必要とされる方への理解と共に支え合う温かい社会作りを目指しています。
つな髪プロジェクト ホームページより引用https://www.organic-cotton-wig-assoc.jp/
スマイルプロジェクト
拠点:横浜・川崎(2015~)
脱毛疾患・トリコチロマニア・小児がんなど
髪の毛にトラブルを持つ子どもたちに
皆さまからの毛髪のご寄付( ヘアドネーション )と
チャリティーイベントの収益などを利用し
医療用ウィッグの製作からプレゼント
アピアランスケアを通じて
デリケートな年齢である子どもたちの
人権を守り、夢と希望のサポートを行っています。
Smile Project ホームページより引用https://hairdonation.tokyo/
Hair for Children(旧 女子高生ヘアドネーション同好会)
拠点:横浜市立大学 [旧 ぐんま国際アカデミーでは2017年~]
-経緯-
2017年、ぐんま国際アカデミーの学生だった 伊谷野さん姉妹が発起人となり『女子高生ヘアドネーション同好会』が始まりました
『soar』の伊谷野姉妹のインタビュー記事(ライター: 佐藤みちたけ 氏)
こちらの記事から詳細を把握しやすいので、ぜひご覧になってみてください!
そして2023の春、同団体から想いを引き継ぎ、再び、伊谷野さんを筆頭にスタートした団体が『Hair for Children』です
Hair for Childrenホームページ https://hairforchildren.studio.site/
HHDA(北海度ヘアドネーション協会)
拠点:北海道
良質のこだわり抜いたウィッグを多くの子供たちに届け、「笑顔あふれる毎日」を過ごせるお手伝いをしたいという気持ちで「北海道ヘアドネーション協会」を立ち上げました。ウィッグの提供だけでなく、お子様やその家族の心のケアもさせて頂いております。
HHDA(北海度ヘアドネーション協会)ホームページより引用https://hokkaido-hair-donation.com/hhda/
特徴的な部分
ジャーダック(JAD&C)
✔ 日本で一番歴史ある団体なので、賛同サロン数が一番多い(2009年~)
✔ オリジナルシャンプー制作、チャリティファンディング、ソーシャルコラボレーション等、新たな寄付の形を積極的に採用している先駆者的な存在
【必見です ↓↓↓】髪がどのように均一になるのか、
HERO
✔「破牙神ライザー龍(バキシンライザー リュウ)」というオリジナルヒーローが様々なボランティアを展開、オリジナル商品多数!
※ヒーローの活動内容はこちら → 破牙神ライザー龍ブログ
✔ 髪の寄付や募金してくれた方の名前(ニックネームOK)を毎日HPで掲載
→ 髪が届いたかをすぐに確認できる
(他の団体では掲載してないので、受領証を受け取った場合のみ確認できる)
つな髪
✔ 母体企業が医療用ウィッグ専門店を運営しているので、5種のウィッグの提供が可能
内2種類は15cm~の寄付で制作可能
【重要】2021,7月末をもって15cmの髪の受付が長期休止されています!
↓↓↓
【15cm~31cmの髪の期間限定最終受付】2023年4月3日(月)~2023年5月31日(水)
それ以降は完全終了となりました!
詳しくはこちら
✔ 主に募集している 黒~暗めのこげ茶 の髪は、洗浄殺菌処理のみでウィッグに使うので、”加工” によるヘアダメージが少なく髪本来の質感が出やすい
スマイルプロジェクト
✔ ケアウィッグの制作に加え、人毛が原料の「 漆刷毛(うるしばけ) 」製作のためのヘアドネーションも併せて行っている
後者に関しては、20~30cmでの寄付が可能です
※ 漆刷毛の製作に関わる職人さんは、現在国内に2人しかいないそうですよ!
また、『人毛100%』で『15cm以上』の『 新・古 ウィッグ』を所有されていて、もし自宅で持て余してるのであれば、こちらでリユース活動もしています
✔ 理美容師さん専用のボランティアにはなりますが、使われたカラー剤のアルミチューブをリサイクルし、得た収益をケアウィッグの製作・活動費に充当している
⇒ 詳細はコチラ
Hair for Children(旧 女子高生ヘアドネーション同好会)
✔ SNSや地域の学生を対象としたワークショップの開催などを通じて、ヘアドネーション活動への啓発活動も企画・運営している
✔ ドナーの方々へのお礼のお手紙(オンライン)の作成をしている
※希望者は事前登録フォームに回答必須
※学業に支障ない範囲となるので、ドナーが多い時期は遅くなるのでご了承ください
✔ テレビ朝日の「大下容子ワイド!スクランブル」9月21日放送分(2023)に、Hair for Childrenが出演し、大きな反響があったそうです
女子高生ヘアドネーション同好会の時には…
✔ 高校生ボランティア・アワード2020【名古屋国際会議場賞】を受賞!
※ 2018、2019も同アワードで他の賞を受賞している
HHDA(北海道ヘアドネーション協会)
✔ 代表の方は、体中の毛が抜ける『汎発性(はんぱつせい)脱毛症』により、小学生の頃から長年ウィッグを使ってきた経験がある
⇒ 思春期の脱毛がどのくらいデリケートかを体験されている
✔ 北海道を中心とした賛同サロンが多い(北海道以外もあり)
啓蒙活動やイベント参加、「寄付キャンドル制作」の詳細は こちら
【受け取り証明書について】
JAD&Cは、2023年4/29以降~「デジタル受領証」→「ヘアドネ サンキューカード」に
つな髪は、現在「つな髪ヘアドネーション記念証」に変更されております
また、こちらから記念証のダウンロードが可能ですので ぜひ利用してみてください
ウィッグ制作費用&できること
医療用ウィッグ「1体」を作るのに、20~30人分の毛髪が必要です
(長い髪のウィッグ制作は時に40~50人ほど必要な場合も!)
金額面でいうと、8万円前後の費用がかかっています
内訳のイメージ
① 全国で頭の採寸をするのに必要な交通費(往復)
皆さんから預かった髪を…
② 加工して均一化するために 海外へ送る輸送費(往復)
③ 日本に戻ってきた毛束を 国内外のウィッグ制作工場へ送る輸送費(往復)
④ 諸経費(事務所の維持費、HPの維持費などetc)
以上のことから・・・
寄付金を送ったり、オリジナル商品の購入、チャリティファンディング等に参加することも
立派なヘアドネーション活動です ♪♪♪
ジャーダックさんの表現を借りるならば、「職業、髪質、体質などの理由からヘアドネーションは難しいけれど、髪を切らなくてもできる支援」ということです
髪の寄付だけが支援の形ではありません。どうか寄付金も選択肢の一つとして、ご検討いただければ幸いです。一人でも多く、1日でも早く、ウィッグを待っている子供たちに届けられますように、どうか皆様の温かいご支援、ご協力を何卒よろしくお願い申しあげます。HIROから引用
募金で参加
○ジャーダック
○HERO
○つな髪
〇 HHDA(北海度ヘアドネーション)
振込やクレジットカードによる「募金」を行うには、各公式ページをご参照ください
※[スマイルプロジェクト] と [Hair for Childoren] については寄付金の募集はしていません
この記事の執筆者:美容師 エンダヨシノブの私見(クリックすると開きます)
現在まで、およそ300人以上の方のヘアドネーションカットをしてきた私は、美容師視点でこう考えています
よかったら参考にしてみてください♪
主張:髪を伸ばすのが あまりに大変な場合は、募金などの支援も選択肢に入れてみては!?と考えています
理由:髪を伸ばす大変さは、人それぞれです。もし生活の中であまりにストレスになるようなら、髪の寄付以外の行動をした方が、“ボランティア”として健全ではないでしょうか
公式から指定されてる「いずれの方法」でも、ちゃんと子供さんたちの笑顔につながっています
髪を伸ばしやすい条件の揃った人もいますが
例えば、毛量の多い人、頭の大きい人、髪が傷みやすい人、髪質にコンプレックスを持っている人…
そういった方たちにとって、髪を一定の長さ以上に伸ばのは簡単ではありません
31cmを丸々伸ばすとしたら、最短で約2年半かかります
すると…
・髪を洗う、けど、しっかり洗いきれていない
・髪を乾かす、けど、乾かしきれない
・髪に使うシャンプートリートメントの量が増える
・髪をすすぐお湯の量、時間が増える
・髪が日常的にひっかかる
・髪の重さで、首や肩まわりに負担がかかる
ロングヘアを維持するには、時間や労力、根気が必要です
(自分がずっと短髪なので、なんか申し訳ない気持ちにすらなります)
希少な体験として、ヘアドネーションに参加したい方もいるかもしれないけど、、
人によっては違う方法もアリなのでは? なんて感じた次第です
よかったら、時間・労力・根気は節約する代わりに
「運営元」を支援されてみてはいかがでしょう?
ヘアドネーションの認知度は高まっていますが
髪の寄付以外でもボランティアに参加できるのを知らない人が多いので
ご自身の生活バランスと照らし合わせて検討してみてください
(余計なお世話だったらすみません。。。)
※ ちなみに、ジャーダックには毎日300~500件の毛髪が届いてるそうですよ
携わる人みんなが winwin になれたら素晴らしいですね
さいごに
各団体のホームページやSNSを見るとさまざまな情報を発信してくれています
いろんな発見があり、きっとあなたの背中を押してくれることだろうと思います
もうすでに多くの人がヘアドネーションに参加していますよ~
長年のパートナーであるロングヘア、あなたならどこに託したいですか??
では、さいごとなりますが
活動に関しての
「正しい情報を知る」
「周りの知らない人に教えてあげる(必要に応じて)」
これらも大事なサポートだと思いますので、みんなで盛り上げていきましょう!
以上 エンダヨシノブでした \(^o^)/