縮毛矯正毛に禁断の?パーマ 特集2
肩に少しつく長さでの施術実例を紹介します
ボブ編はこちら
縮毛矯正してる方は、わりと段を入れない髪型にされてますが、
今回のように 段を入れると髪型が新鮮に映ります
諸条件が合えば、可能性が広がるかもしれないので
参考にしてみてくださいネ
ではどうぞ〜
ビフォー(来店時)
まずお客さまデータ
約4カ月前に縮毛矯正(リタッチ)してる方です
さらにリタッチカラーは1カ月前に済んでいます
どちらかというと、毛先が軽い(薄い)質感がお好み
最初のシャンプーをして、ドライした状態がこちら
伝わりますか? 根元の髪の密度
軽くもしたくなるわけです
根元5cmが 荒々しく産声をあげています
エピローグ
僕は、一般的な美容師さんより (ほんの少し) 多く 縮毛矯正の施術していますが、
その中でも、な~んか「クセが伸びづらい髪質」をお持ちなんですね
(薬剤調合をいくつか使い別けて対応)
カラーは、見た目以上の明るさ設定で染めて、このくらいなので
実際 それ相応のダメージがあります
以前は、ストレート特有の「まっすぐ感」を弱めたくて、通常の根元リタッチ矯正に加えて
毛先の部分には「丸みをつける工程」もしてました
例えばこんな感じに
でも、お客さまが本当にしてみたかったのは
スソに厚みのある髪型(Aラインボブ・ワンレンボブなど)ではなく
しっかり段差が入っている「ぼってりしてない髪型」だったんです!!
そこで ストパー時の毛先へのアプローチを完全にやめて
髪の毛がデジタルパーマに耐えうる余力ができるまで
10カ月ほど待っていただきました…
ではここからが本編のストーリー始まりです♪
パーマ前カット
長いコンディション作りの末、先日GOサインを出させていただきました!
実際 全てを万全な状態にするには、まだまだ時間がかかるけれど
今日カットする事で、さらに数センチのダメージ毛を無くせます
新たに発生するダメージのこともお伝えした上で
最小限の部分のみを、パーマで攻略していきます!
そのための、事前のベースカットです
全体の長さはそこまで短くできないので、肩にかかる長さは維持しつつ
段差を入れて シルエットに変化をつけました
ここで大事になってくるのは、僕が「切りたいところ」をカットするのではなく…
パーマをかけたら「 毛が壊れちゃうところ 」を切り落とす、ということです
しかし、髪型のために残さなくては「成立しない髪」もあるので
取捨選択を間違えないよう慎重に組み立てていきます
そして
デジタルパーマの薬剤を塗って、流して…
巻き&アフター(ウェット~ドライ)
巻き巻きします~
デジタルパーマの工程では、ロッド自体を発熱させて
最終的には“カラッカラ”に髪を乾燥させるのがポイントです
カットスタイルに合わせた 普通の平巻き(ひらまき)ですね
それこそ美容師さん全員ができるはずの技術です
完全乾燥したと思われるところで、通称「2液」と呼ばれる(再結合のための)液体をつけます
そのまま巻いたロッドの上から付ける美容室が多いのですが
僕は心配性なので、 はず… し…
?
?
!!
なんという姿に…
( やけに外が眩しいのは、気のせいではないかもしれません )
さて、平静を装い ここから2液を付けていきます
!?
毛先の部分が 平仮名の「し」の形状になってますね
( 僕は内心「やったー♪」と息を弾ませ、額の汗をぬぐうと共に、戻ってきた血色を感じていました )
「し」成り=『ワンカールパーマ』の完成です♪
実際に僕の中ではイケると確信してパーマをかけていますが
なにぶん髪のコンディションや、そう多くない髪質だったので
いくらチェックを万全にしてても
あのモーツァルトスタイルを見ると、ね?
事前にお客さまに伝えてはいますが
みなさんコレが一体どうなるのかドキドキするみたいですね
では、美容師的なテクニックは使わず乾かしてみます
↓↓↓
縮毛矯正毛のシャープさがなくなり 柔らかく見えますよね \(^o^)/
前髪も毛先だけかけてあるので、全体の曲線にも馴染みやすいです
では ドライしただけの状態だったので、続いて毛先に少しワックスをつけて
パサつきをマイルドにしてみましょう~
仕上げ
素敵な感じになりましたね♪
涙でそうです
お客さまがここまで待って(髪を育てて)くれた期間のおかげで
協力してやり遂げることができました!
まとめ
今回も「まっすぐ毛」がいかに変化できるか見ていただきました
前回も述べましたが、この記事は
縮毛矯正毛へのパーマを、率先しておすすめする趣旨ではありません
どちらかというと
お客さまと美容師さんにとって、危険な橋を渡る施術なので
できるだけ ご新規の方には控えたいところです
どんな縮毛矯正(&カラー)履歴なのか分からない時点で怖すぎます
しばらく担当させていただき
こちらがお客さまの「髪の履歴を作ってる」からこそ
落とし穴を避けて、時にチャレンジもできます
美容師(とくに僕)は 髪に関して何でもできるわけではなく、縮毛矯正毛へのパーマは
「条件の整った人のみ」にしかできない技術です
パーマをかけれない条件まとめ
全国の美容師さんで、僕よりクオリティの高い人、守備範囲の広い人、沢山いると思いますが
それでもなお、皆さんも髪の余力維持に努めてください
そのぶん髪型のレパートリーが増えることもありますから
最後に
ゆくゆく縮毛矯正をやめていきたい人は…
「毛先のピンピンした真っすぐ感が無くなる」
こういう技術の延長線上に、新たな髪型のヒントがあるのではないでしょうか?
あちこち美容室行ってると危険なので、SNSでもグーグル検索でもリサーチして
しっかり髪の管理をしてくれる、信頼できる美容師さんを探してみてくださいネ!!
以上エンダヨシノブでした
髪の「常識」少しは変りましたか?
記事がお役に立てたら嬉しいです\(^o^)/
ではまた~