最近パーマかけてますか?
いま、世の中の大多数の人はパーマなんてかけていません
なぜかって?
カールがすぐに “だるーん”としたり
細かくかかりすぎてしまったりと
憧れを抱いて試してみたけど、微妙だった…
もしくは、微妙なんてもんじゃなく
大変だった...髪も心も痛んだ...
今なら言えますが、僕だって、かなりの失敗をしたこともあります
そんな自分だからこそ、「学び」を止めてはいけないと思ってきました
過去のお客さまに報いるためにも
何となくパーマに興味はあるけど、5年、10年、かけてない人も多いです
でも、今なら胸張って言えます 「やってみましょう!!」
なかなか良いもんですよ♪
この記事では、ロングヘアのお客さまにかけていく工程を、19枚の写真と共に解説しています
小難しい話はしないので、「Wガラス化」ってどんなことなのか一緒に見ていきましょう~^^
ざっくり「エアウェーブ」とは
そもそも“エア”というくらいなので、機械で風を起こし、髪を曲げるお手伝いしてくれます
15年くらい前に初めて使ったのですが
「空気の力でかける第3のパーマ!」「 ふんわり弾むようなカール感に!」
みたいな うたい文句だったかと思います
髪を無理なく曲げて、しっかり固定しよう!という発想です
でも、かかりのコントロールが難しかった?値段に見合うクオリティに届かなかった?
そこまで美容業界に流行りませんでした
比べると、デジタルパーマの方が普及しましたね
で、2018年頃?に、より効果的な「Wガラス化」技法が登場し、僕には目から鱗が落ちる思いでした
この機械のメーカー公式の手順ではありませんが、毛髪化学的に正攻法です
今でもエアウェーブの取扱いサロンは少なく、認知度が低いのが残念なとこ
大多数の美容師さんは扱ったことないのが現状です
また、機械を取り扱ってる美容室でも、“従来のマニュアル工程”でかけてる事がほとんどなので
パーマ効率が断然パワーUPした、新式の工程でしてくれる美容師さんの方がよりオススメです
とはいえ・・・
髪の傷みがヘビーな方には
頑張ってかけても良いことないので、僕はお断りしています
余力がない髪には「適切なパワー」の薬剤が使えません
トリートメントとかで誤魔化してても厳しいですからね
before
ではお客さまの実例を紹介していきます

ご本人もおっしゃってましたが、、、かなりパーマがかかりずらい髪です
( 以前、仕上げにコテを巻いたときも、すぐダレちゃいました 汗)
実は、半年前の初来店時はもう少し長かったのですが
毛先にソギ(軽さ)が入りすぎていたため、修正のカットを続けていました
(毛先部分がバサバサしてるの分かりますか?)
しかし、飽きて切りたくなっちゃうことも有るので、髪の状態をみてパーマすることに!

結んでいたゴムを外す際、摩擦により 切れ毛がたくさん発生するので
雑に外すのは注意しましょう!
- ファサファサした質感
- 濡らすと ギシギシ状態
- かかりずらい髪質
どれもパーマするにあたり手ごわい条件です
ヘアダメージのない人はいませんが、難しさの質はいろいろです

普段は髪をしばってる時間が長いので、毛先部分に程よくカールが欲しいと
あとは、お任せということで
朝、手間が少なく済むようなパーマスタイルをイメージしました
ゆるゆるでもなく、ガチガチでもないカール感ですね
初めてパーマをかける場合、「どのレベルで」かかりずらいのか分からない。。
パーマ工程
ロッドを巻き巻きしました

根元までしっかり巻き込むより
「かけない部分」をきちんと作った方が、好きな仕上がりになります
カールがゴロっと固まってる感じ、、個人的には好みではありません

お待たせしました、エアウェーブのマシンに がっぷりと
55℃の温風空間でやすらかに
(皆さんが使われてるヘアアイロンは180℃とかなので、超安心♪ )
もちろん揺れませんし、意外と眠りに落ちる方もいます

中身はクダだらけです
ロッドの外側空間で温風に包まれながら、内側からクダで水分吸引します
優しく効率的に、髪を完全乾燥させます

普段このタイミングでロッド外す事はないんですが、ご参考までに
機械が必要な理由は…
“熱くない温度”でここまでカラカラに乾かすのが難しいし
仮に、ドライヤーで頑張っても時間ばかりかかって効率悪すぎるからです
このタイミングで ようやくパーマ液つけます!
と、その前に ここで1つ想像してみてください
髪が〈真っ直ぐな人〉にパーマするのと、〈くせ毛の人〉にするのでは
どちらの方が髪が曲がりやすいと思います?
後者の方が、かかりやすそうな気がしませんか??
Wガラス化の秘訣
その状態を意図的に作ってからパーマをスタートするので
薬剤のパワーだけに頼らずかけれます(薬剤設定は“弱め”でちょうど良いくらい)
なので、「Wガラス化」工程でかければ最小限のヘアダメージで済みます
根本的なダメージを減らせるのは、そういった秘訣があるからです
パーマ前に、髪が曲がりやすい下地作りしてると、メリットしかありません
ただし!
髪のダメージに合わせて“弱めの薬剤”を使うという事は
カール感の「力強さ」に影響します
(今回のお客さまは、「弱め薬剤」でしかかけれませんでした)
ロングヘアの時点で毎日大変だと思いますが
ヘアダメージを増やさない事は、良い未来につながりますからね
頑張ってください(^^)/

一旦かかりの確認をして、対処します
数か所 チェックしつつ、5分ほどで

次の工程に入り、最後のかかり調節をします
チェックに始まり、チェックに終わる
僕の経験上、ここがキモです
再度ここで機械タイムとなります
2回目も、同じようにきっちり髪を乾燥させるんですが、目的は違います
今度のは
日常的に カール感を出しやすくするための工程です
(1回目は薬剤パワーを抑えるため)

乾燥後は、薬剤で“ピャッ”と素早く酸化(形状記憶=固定)させます

ホッ… イメージ通りの動き (^^)
なるべく薬剤の残留を減らしたいので、最後にもシャンプーします

もうこのまま・・・

もうこのまま乾けば、それで良いんじゃないでしょうか?
フィニッシュへ
ここからは、僕の独特な考えをお話します
僕の乾かし方は「雑」です
パーマ感を台無しにするほどです

強風ドライで突き上げるように、「下から上」に当てます
(一般の人がテキトーに乾かしたと仮定して)
…毎日そんな丁寧に乾かせる人っているのでしょうか?
みなさんのリアルはどんな感じですか?
さすがにこんな感じになります ↓

美容師さんのパーマの乾かし方のアドバイスって
「髪をねじって上から下に~」とか
「8割乾かした後は自然乾燥で~」とか
言いますよね?
でもロングヘアの方ほど、ドライヤーで乾かしきるの大変だし
案外、「均等な乾き具合」って難しいのではないでしょうか?
なんて考えます
今回は
■ いわゆる弱めの薬剤を使用
■ 作用自体も強くさせてない
⇒ “プリッ”と力強いカール感ではなくなります
良くも悪くも
今回、もしエアウェーブでかけてなかったら、この段階でもっと「カール感がない」はずです
かかりづらい髪質は本来、パーマした痕跡がなくなるくらいの髪ですから

例えば美容師的に、清く正しく?乾かすと、右側のようになります
└完全乾燥手前くらいで、クルクルねじった毛先を、手の平の中で包むようにしたあと、弱風を当てること
たしかに、夜こんな風にしとけば、朝が楽かもです
もしそれが可能な人ならば…
(個人的には メンドクサイかと…)
だから僕は、(左側の)雑な 乾かし方でもいいのでは?と思っています
中間から毛先にかけて 手グシを数回入れて“ほぐす”と
きっちりやりすぎ感がなくなり、より良い感じに見えますよ~
その際、朝は整髪料 少な目でOKだと思います

時間ない方は、夜はわりきって “雑”ドライで終えて…
(ただし形はどうあれ 目標は完全乾燥 でお願いします)
そして
なるべく早いタイミングで、パーマ部分を水道の水(or お湯)で湿らせましょう
その際に霧吹き(百均のでOK)を使って「まんべんなく」です
下を向いたり 顔を傾けたりすると 楽ですよ♪
すると
支度してる間に、乾いたカール感が戻ってるので
出かける前に、ちょちょっと整髪料をつければ楽ちんです
ドライヤーが得意な人も、そうでない人もいると思うのでお好みで
どのタイミングで、どのように乾かすかによって、仕上げ方は違って当然

↑ お客さま自身にやっていただいた“日常モード”
今回、「しばった状態でも良い感じ」っていうテーマもあったので
シルエット調整のコツをお伝えしました

なんなら、パーマかけてから、伸ばしていくのもアリじゃないですか?
けっこう逆に考えてる人多いですよね
「髪質」と「自分の性格に合うやり方」でストレス減らしましょう~
「 あ、自分でもできる! 」 が正解ですから。
Wガラス化でのエアウェーブパーマ、近道だと思いますよ♪
ミディアムスタイルの施術例 ちらっとあります

以上、エンダヨシノブでした
ちょっと勇気だして、チャレンジしたくなったら嬉しいです
ではまた\(^o^)/