シリーズ3つ目です
前回は 髪のダメージを甘く見ない方が良いということでしたね
ビビり毛は誰も幸せになれないので、気をつけるべき点をお伝えしました
今回は、以下の2点について掘り下げていきます
① ストパーした髪に、パーマをかけるってどうなの?
② たくさん髪を すいて 減らしてると、どんなデメリットがあるの?
結論から言うと
①⇒ もし かけるなら、デジタルパーマかエアーウエーブパーマにしましょう!
②⇒ ストパーの完成度を落とすのと、もしパーマをしたくなった時に不利になるってことです(長さを変えない場合)
では、それらの理由について お伝えしていきたいと思います♪
パーマの向き不向き
あとの説明が理解しやすいよう、それぞれの特徴のお話しから入りますね
薬剤で反応させた髪の毛を、高温アイロンで真っすぐな形に整えたあと
「完全なる乾燥状態」で、形を固定するための処理をします
工程の最初から最後まで「髪が濡れてる状態」です
高温を使わず(使えず)に形状変化させ、その後、固定するための処理をします
「薬剤エネルギー」&「熱エネルギー(120~200度くらい)」 で加工した髪
それがストパー毛の正体です
そこまで加工された髪にパーマをかけようと思っても
薬剤エネルギーだけでは影響力が及ばないんです!
(=あわせて“熱エネルギー”も必要)
無理にかけても
パーマスタイルとしては、扱いやすくないです
上手い美容師さんが手がけたストパーなら、あとでパーマをしやすいケースもありますが、一般的ではありません。。。
なので、もしストパー毛にパーマをかけるなら
薬剤と熱で加工する『デジタルパーマ』か『エアウェーブパーマ』
というのが 一応の正解だと思います
ただし!!
ビビり毛になったり、細かくかかりすぎてしまったり、事故もたくさん(本当に沢山)あるので
“一応 かけるなら”ってことです…
はっきり言って、コントロールが べらぼうに難しいです
僕は、せめて自分が施術したストパーの上からじゃないと怖いです
こればっかりは、担当美容師さんが どんなに良い人だろうと
そのお店で扱ってる薬剤次第では、そもそも どうにもならないこともあります
または 成功例が多くても
あなたの髪の履歴次第では失敗されてしまうことも考えられます
状況を正確につかんで、正しく導いてくれる美容師さんを探してくださいね♪
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キーワードを 3~4つ入れて検索をかければ(間にスペースも忘れず!)、情報がヒットしやすいと思います
もし適切な担当者が見つかれば、ある意味あなたのやるべきことは完了かもしれません
では続いて、 軽く(薄く)した髪と、ストパーとの相性編にいきますよ~
そうは言うけど、髪多くてヤバい!っていうなら
もちろん 髪を全く減らしてはいけないという意味ではなく
注意しなくてはいけないのが、“スカスカ(ペラペラ)”にすいてある状態です
言い換えると、髪型のシルエットをあえて崩してる場合 です
「髪が膨らむから、量を減らす」
これ多いですよね
カットで解決させるべきか、ストパーで解決するべきかは、美容師さんでも判断の分かれるところでしょう
カットだけで全て上手くいくわけでもないので…
本当に髪の多い所は適度に減らした方が、シャンプーやドライヤーが楽になりますよね
でも 加減は大事です
「膨らみ」はストパー1回で解決できることだけど
様々な条件が合わないとおすすめできないのが難しいところです
すく、とは
つまり
すけばすくほど、短い毛をたくさん作ってるってことなんです
こんなふうに

短い毛は、あちこち散らばって見えます
( これは少し熱を通してあるため、マシな写りですが )
例えば、“軽さ”を すいて表現したのなら
綺麗に見せるための「スタイリング」が必要です
✔ 熱スタイリング
アイロンやブローの熱で “一時的に形状変化”させて隠す
✔ 油分スタイリング
ソフトワックスや ツヤ出しスプレー、オイルなどで “くっつけて”隠す
ごく限られた毛質の方のみ、そこまでせず 勝手にキレイに見える場合がありますが
そこを基準に考えたらいけませんよ~
そして、すいてパサパサしてる髪には、どんな上手いパーマも 存在できません
…ただの パサッの、モサー になりやすいです
パーマを検討してる方は すき方と タイミングにはご注意くださいね
続いて、お客さまの写真を使って説明します
お客さま実例編
ロングのお客様なのですが
元々、全体の約半分の長さから ものすごい量の取り方をされてしまっていたので
ずーっと、その部分を切っては 伸ばしてを繰り返して、ようやく…

下の方にいくにつれて 髪がないですね。これだけ時間が経っても未だに。。。
こちらに初めてご来店いただく前の、当初のご希望は
段が入ってなくて 毛先に厚みがあるような、シンプルで品のあるロングヘアにしたっかたそうです
???
それが なぜか 「スカスカ」カットに
誰がどうとかではなく、これはどなたにも起こりえることだと思います
いろんな美容師さんに、いろんなお客様、いろんな価値観
同じ言葉を使う人間同士なのに 、ときに上手くいかないことはありますよね…
さて、そんな時代を越え
毛先の厚みが少しづつ復活してきたので、今回ようやくストパーの出番です♪

ストパーのアイロン途中です
ビフォーの状態は もっと、なんだろ…ファサファサした髪質です
ウネウネ! ではないけど、パサっと モサッとして 湿気に敏感な髪でした

コツコツ髪を入れ替えて…美髪への階段を上りました
万全になるには、もう少し時間が必要ですが、ここまできたら少し安心
でも
見た目とは裏腹に、元々のダメージの蓄積があったので
その部分は 酸性領域の薬剤で なんとか乗り切りました!
どんな髪にも使うわけではないので、ここぞというときの お守りにしてます
アイロンの工程は 一段と難しいし、時間もかかるので、本当に必要な場合以外ではやりたくありません
これまた一歩間違えると、事故(失敗されるケース)の多い薬剤なので、みなさんもご用心!
通常の美容室で多いのは『中~高アルカリ領域』、僕のとこでは『低アルカリ領域』のものをメインに使っています

この毛先、、、

こんな感じになるよう しっかりナビゲートさせてもらいます♪
毛先の厚みに関しては、好みのあるところなので、皆さんは適度な範囲で調整してもらってくださいね!
まとめ
- ストパーした髪に、パーマをかけるってどうなの?
-
もしかけるなら『デジタルパーマ』か『エアーウエーブパーマ』にしましょう。
「薬剤」と「熱」が合わさって形状変化(加工)した髪の毛は、
同様に「薬剤」と「熱」を使用するパーマでなければ、扱いやすいカールが表現できません
※ かかりのコントロールが至難の業なので 失敗のリスクも高いです!
ヘアカタや画像検索で 妄想を膨らませすぎない方がよいかも!?ですね
担当美容師さんの“経験値”と“計画性”の要素が大きいと思います
続いて
- たくさん髪をすいて 減らしてると、どんなデメリットがある?
-
ストパーの完成度を落とす。またパーマをしたくなった時に不利(長さを変えない場合)。
すいてる髪には、短い毛が沢山含まれているので
短い毛は、正確にアイロンの熱を伝えづらく、完成度が落ちてしまう事があります
大部分が真っ直ぐになってはいるので、それが許容範囲なら問題はないですのですが
すいてる度合いが大きいと、仕上がりに差が発生するのでほどほどに~
もう1つの大きな問題は
パーマを当てるときに、毛束の密度が無いと、カール感が活きてこないという事です
毛先にかけての程良い厚みがあってこそ “動き”や“ニュアンス”が表現されます
根元や中間部分に比べて「弱すぎる毛先」だと、役不足におちいりやすいので
パーマを検討されてる方は、すき方とタイミングは計画的にいきましょうね~
さてシリーズで つらつら書きましたが、最後まで読んで頂きありがとうございます
必要な情報は見つかりましたか?
あなたが良きヘアライフを送れること願っています \(^o^)/
以上エンダヨシノブでした♪