【ヘアリセッターって何?】これ以上ないくらい簡単に言うなら【 技術をまるっと全解説 】

エンダヨシノブ
すくすく20年選手の美容師
どれも仕事の現場から生まれた、太く濃い記事です。日常のどこかで、テイクアウトされた情報を活かしてくださると幸いです。

2023, 4月より美容室「Uruji(ウルジ)」をスタートしました!
同時に始めたインスタグラム内にHPのリンクがあるので、見てみてください(^^)

~かんたん記事検索~

そろそろ何かはじめないと、、、っていう方がピンポイントな情報を探すための掲示板です

《情報収集》という点では、動画やSNSよりも時間効率が良いと思うのでオススメです!

コチラからどうぞ

 

~初めてのご予約~

記事をご覧になって、ちょっと予約してみようかなっていう方、ありがとうございます

2023, 4月1日にプライベートサロンを出店しました!

ご予約をお考えの方は、記事下に “コミュニケーション用・ご予約用” 、それぞれの『LINE友だち追加』リンクがあるので、ご登録をお願いします♪

 

 

それでは 本編をお楽しみください~♪

 

こちらは2018年9月11日の講習会にて取得した、ヘアリセッターの資格証明書(ディプロマ)です

ヘアリセッターとは

  • 特殊なハサミ
  • 習得した技術
  • 美容室のメニュー名

これらのことを差します

※ この記事内では「習得した技術」の意味合いで使っていきます

僕が感じる最大のメリットは

変化を感じれるわりにデメリットがほぼないって事です

カラー・パーマ・縮毛矯正などは、大きなヘアダメージにもつながるので

日々 どれほど気を揉んで施術にあたってることかを考えると

ヘアリセッターは「あ~ なんて心地良いんだろうか」っていうイメージです

いっぽうで

経験値のある美容師さんほど、胡散臭く感じる技術なのかと思います(笑)

僕は最初 コレ絶対あやしいって思ってしまいました!

そんなヘアリセッターを簡単に言うなら

 スタイリングのお手伝い(サポート役) 』です

メインの技術というよりも、縁の下の力持ち的な技術です

例えば、、、

朝 メイクする前に、化粧水で肌を整えておいたほうが、綺麗に仕上がりやすいですよね?

リセッターは“髪を整えやすくする”化粧水のような役割です

例えば、、、

あなたが、もし本格的にスポーツに取り組むとしたら

体を動きやすくしたり、スイッチを入れるために「準備運動」しませんか?

それ、ずばり リセッターです

ケガ(失敗)も防ぎやすくなりますよね

言い換えると

「目的(=髪が綺麗になる)」のための“手段のひとつ”です

この時点ではまだ  「 ? 」  だと思いますので、どんな技術なのかを解説していきます♪

でもこれだけは言わせて!

ヘアリセッターは「髪質」そのものを変化させることはできません!!

とくにクセ毛をお持ちの方、縮毛矯正と混同しないでください

何でも叶う「凄いでしょアピール」だと、誤解してしまう方がいます

何ができるのか、何が起きるのか、この記事をご覧になって興味がでたら嬉しいです♪

‐追記‐

『ヘアリセッター』のマスタークラスの方が実演されている動画を、記事の最後に加えておきましたので、併せてご覧になるとより理解が深まると思います

目次

ヘアリセッターをすると

どう変わるのか?

髪の毛の1本1本が 無理なく動けるようになり

  • ボリューム感のアップ or ダウン (髪質や長さで効果に差はあり)
  • 分けグセが目立たなくなってくる
  • ツヤが出やすくなる

どこに作用させてるのか?

髪の根元部分に発生してる からまり(交差してる状態)を

  1. ほどく    (おもにハチより上
  2. ほどく & 切る(おもにハチより下
  • 切るほうが、もちが良いです

“根本を調節”することにより、結果的に毛先まで 全てのからまりが減ります

それが トリートメントのような効果があるといわれる所以ですね

なぜそうなるのか?

そもそも

毛先が伸びたから カットしたい 」ってよく聞きますが

それは髪の根元が“頭皮から押し出されててきた”という事です

毛髪は1つの毛穴から、1~3本程度生えているので、根元側はギュウギュウ状態です

三密もいいとこです

それゆえ、そこに 進路妨害をする毛が発生」 しちゃうんです!

ちまたでは、髪がまとまらないのを「クセ毛だから」という単純な理由にしがちですが

進路妨害する(= 進行方向の違う)毛の存在も 原因のひとつです

だからこそ“根元”にアプローチするべきなのです

みなさん、毛先しか見えてないもんですから、、、

ヘアリセッターのハサミとは

クシ刃(左)と刃(右)があり、用途により使い分けします

“先端部分のみを使う特殊なハサミ”で、実に変わった持ち方をします

髪の根元の からまりを改善する「専用の道具」なので

このハサミでなければ成立しない技術となります

といっても

師匠が飲み屋で「蒸しタオル」と「つまようじ」 があれば、似たようなことはできるって言ってましたが…

理屈として単純でも、そこまでの奥義は… ねぇ?(笑)

だから、いくらキャリアのある美容師さんでも、この道具と理論がなければ(ほぼ)できないのです

そもそも 美容師さんの間でもあまり知られていませんし…

TOKIKATA(トキカタ)

“解い”て“カタチ”をつくる、という2019年に登場したがあります

TOKIKATA 公式ページ

私見ですので参考程度に。。。

使ったことはないのですが、公式ページや 使ってる美容師さんの使用動画を見た感じでは、同じような効果が期待できる道具なのかなと感じました

ヘアリセッターと違う点は、TOKIKATAは 切る部分(刃にあたるところ)がまったくない作りだということです

ヘアリセッターは クシ刃の先端を MAX7本まで、TOKIKATAは 先端3本あたり をメインに使用するようです

使用中のハサミの角度がやや異なってる気がしたのは、そのせいかもしれません

※ どちらも特許を取得されている商品です

あと、公式ページが圧倒的に洗練されていました(笑)

髪は根元から動き始める

年齢を重ねる中でできてしまった

  • 分け目グセ 
  • ぱっくり割れ(産まれつきは除く)

これらについては 以下が大きな原因だと考えられます

毛穴の向きが変化してしまった!

日常習慣(定位置が続いてる)や 頭皮の経年変化により。。。

② 進路妨害する髪が まぎれている!

根元の髪の向きがバラバラで、髪を動かしたい方向にもっていけない。。。

ヘアリセッターは、両方の問題に力を発揮します♪

① 毛穴の向きの対応には

長年の習慣で変化した毛穴の向きは、髪の“可動域”を広げて、新たな方向性を与えてあげれば、ゆっくりゆっくり変化していくこともあります

時間をかけて、少しずつ慣らしていくイメージです

(もしも それが完全にすぐ治ったとしたら、恐いし怪しいし、整形医の領域ですよ)


② 進路妨害してる毛髪の対応には

からまっている根元(交差してる状態)をリセッターで正してあげれば、目的の方向に動きやすくなります♪

即効性が高いのは

②「進路妨害してる毛髪」へのほうです

これは初めての方でも効果を感じやすいと思いますよ~

年齢を重ねると起きてしまう、頭皮の地殻変動のような(後天的な)ものにも効果があるって…

なにやら希望を感じる技術ではありませんか?

実際の違いを見てみよう

例えば、↓の画像のように

緑○の部分

生え際にある“つむじ”により、左右にパックリ割れやすい!

青○の部分

長年にわたる 分け目グセで左右に分かれやすい!

その状態から、おろしたい方向に ヘアリセッターをすると…

髪が ス~ッと移動できるようになります

来店時のままの状態で施術をスタートしますが、あとでシャンプーして乾かすと、より変化を感じやすいです♪

追記

余談ですが、来店時に頭皮がベタついてないほうが、精度が上がります!

頭皮や髪が 油分やシリコンで くっつきあっていると“毛穴付近の髪”を上手にほぐせません

もし気になるなら、シャンプーしてから(乾かして)行きましょう

僕の場合、カットとリセッターをする方なら、カットの途中のドライカット前に入れています

(シャンプーが済んで、何も付着してない状態のため)

※ これは僕個人の意見なので、他の美容師さんなら問題ないのかもしれません

皆さんよく言いますよね?

「 美容師さんと同じように再現できない~ 」って

ある意味当たり前で

僕らは 髪の根元側から 形を作っているからなのです

そこで、ヘアリセッターの出番です!

根元へ正しくアプローチするための「フォロー」をしてくれます!

根元部分の渋滞解消 につながり、綺麗なスタイリングへの青信号が灯ることでしょう♪

どのくらいもつの?

ふだん、髪の毛は1ヶ月につき 約1cm伸びます

その押し出されてきた毛は、とうぜん元通りの(からまる)方向に育ってしまいます

それに伴い、、、リセッターした髪も再び動きが重くなります

でもそれは

単に慣れた環境に戻ろうとしてるだけで、(ヘアダメージのように)髪が悪化していく傾向はありません

1カ月くらいの間隔で継続していれば、頭皮と髪が順応しやすくなり、効果が長持ちしやすくなります♪

かかる時間

15分程度の美容室が多いのではないでしょうか

おそらく 時間と料金は比例してるかと思います

また、ライトな感じから、じっくりな感じまで

作業を“どこまで細かくやるのか”で大きく違います

ちなみに、僕はひたすら細かく、かつ素早く動かして、平均30~35分くらいします

なので個人的にはかなり肉体労働です(笑)

頭の大きさや髪質、毛量などで時間が変わります(念入りにやるならば)

継続されてるか、初めてか、なども関係しますね

注意点!

注意点 ①

ヘアリセッターは お悩みに対しての

「調節」や「サポート」をする技術です

つまり…

「髪型」や「髪質」そのものを変えられるわけではありません!

⇒ カットメニューの補助としての役割です

注意点 ②

ヘアリセッターは

髪の根元から切る使い方もしますが、頭頂部(主にハチより上)については1本も切らずにハサミを何往復もシャカシャカ滑らせるだけです

(心地よいマッサージのような圧ですよ)

失敗例として (>_<)

頭頂部にピンピン毛が立つような切り方をされてしまった方は

気の毒ですが 使用者が誤った使い方をした という事です

道具(ハサミ)は手に入れたけど、我流で使う「なんちゃって美容師さん」もいるそうです…

補足

髪の毛は 毎日100本も自然に抜けているのはご存知ですか?

その抜けた髪が 生え途中にピンピン見えてこないのは、長い毛に押し潰されて目立たないからなんです

同様に、リセッターで切った髪が伸びてきても、沢山の髪に混ざって生えてくるので

変な目立ち方はしません♪

もし《通常のスキバサミ》で、根元から均一に切ってしまうと

「押し潰してくれるはずの髪」まで沢山切ってしまうので、ピンピンしてきやすいです

だからリセッターで“選別”して切る必要があるのです

たった数本の妨害毛を取り除くだけでも、髪は軽やかに動いてくれます

多くの美容師さんは

根元から切る = 「それヤバいっしょ!!」って身震いすると思いますが

毎月されるお客様が違和感をもっていないので、(理屈だけじゃなく)大丈夫ということなのでしょう

僕も講習会で大きく納得したことのひとつです

向いてないタイプは

老若男女どなたでも、やって困ることは何ひとつないと思います
( 技術をきちんと習得してる担当者にかぎり )

しかし

髪が細く、元々サラサラしてる方は、違いを感じづらい可能性もあります

向いてないタイプ?かもしれません

実際ごく少数の方は いまいち効果が分からなかったと言っていました

なので

とくに困ってることがなければ、してもしなくても良いと思います

まとめ

ヘアリセッターをすると、髪が動きやすくなり

  • 指通りがサラサラ しやすくなる
  • ボリューム感アップ or ダウン しやすくする
  • 髪の生え(分け)グセが 目立たちづらくなる

“ 理想の状態に近づくお手伝い(= スタイリングのサポート)” をしてくれます

もちの目安は 1~1.5か月です

デメリット

あくまで髪型の下地作り」ですから、リセッター単体で 過剰に期待しすぎないでね!くらいです

メリット

根本側のもたつきがなくなり、頭皮にまんべんなく触れやすくなる!

つ・ま・り

髪を洗いやすくなる!

◇ 髪を乾かしやすくなる!

◇ スタイリングしやすくなる!

↓↓↓

逆に言うと

頭皮と髪を上手く洗えてなくて、気づかぬうちに支障をきたしてる方、本当に多いんです!

(不衛生というわけではないけど、ちょっと損してるかな?って気がします)

薬剤も使わず、手軽にできるって、安心だし 安全ですよね

あなたの実力以上のものが 発揮されやすくなるのでオススメですよ♪

僕が思うに、『髪へのコンプレックスが和らぐ』という点でもGOODです

追記

リセッターの動画で良いのがありました

よりイメージしやすいと思うのでオススメです!

小野田先生はヨーロッパなどの外国にも技術講師として招かれてい方ですので、勝手ながら紹介させていただきます

以上エンダヨシノブでした

なんか必死に語るほど怪しいですね(笑)

でも 一度くらいお試ししても面白いと思いますよ\(^o^)/

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