美容室 HAPPIEL(ハピエル)では、
2018年9月11日の講習会にてヘアリセッターの資格証明書(ディプロマ)を取得しました

ヘアリセッターとは
- 特殊なハサミ
- 習得した技術
- 美容室のメニュー名
これらのことを差します
※ この記事内では「習得した技術」の意味合いで使っていきます
僕が感じる最大のメリットは
変化を感じれるわりに デメリットがほぼないって事です
カラー・パーマ・縮毛矯正などは、大きなヘアダメージにもつながるので
日々 どれほど気を揉んで施術にあたってることかを考えると
ヘアリセッターは「あ~ なんて心地良いんだろうか」っていうイメージです
いっぽうで
経験値のある美容師さんほど、胡散臭く感じる技術なのかと思います(笑)
僕は最初 コレ絶対あやしいって思ってしまいました!
そんなヘアリセッターを簡単に言うなら
『 スタイリングのお手伝い(サポート役) 』です
メインの技術というよりも、縁の下の力持ち的な技術です
例えば
朝 メイクする前に、化粧水で肌を整えておいたほうが、綺麗に仕上がりやすいですよね?
リセッターは “髪を整えやすくする” 化粧水のような役割です
例えば
あなたが、もし急に50m走をしなければいけないとしたら…
パフォーマンス向上や ケガ防止のために『準備運動』しませんか?
それ、ずばり リセッターです
「まぁ やらなくても動けるけど、やったほうが楽だよね~」みたいな
言い換えると
「目的(=髪が綺麗になる)」のための “手段のひとつ” です
この時点ではまだ 「 ? 」 だと思いますので、どんな技術なのかを解説していきます♪
クセ毛を気にされてる方が 勘違いされて来ますが
ヘアリセッターでは『髪質』を変化させることはできません!!
縮毛矯正と混同しないでくださいね。。。
何でもかんでも叶う魔法のようなイメージでは、さすがに「話しを盛りすぎ」だと思います
何ができるのか、何が起きるのか、この記事をご覧になって興味がでたら嬉しいです♪
ヘアリセッターをすると
どう変わるのか?
髪の毛の1本1本が 無理なく動けるようになり
- ボリューム感のアップ or ダウン (髪質や長さで効果に差はあり)
- 分けグセが目立たなくなってくる
- ツヤが出やすくなる
どこに作用させてるのか?
髪の根元部分に発生してる からまり(交差してる状態)を
- ほどく (おもにハチより上)
- ほどく & 切る(おもにハチより下)
- 切るほうが、もちが良いです
“根本を調節”することにより、結果的に毛先まで 全てのからまりが減ります
それが トリートメントのような効果があるといわれる所以ですね
なぜそうなるのか?
そもそも
「 毛先が伸びたから カットしたい 」ってよく聞きますが
それは髪の根元が “頭皮から押し出されててきた” という事です
毛髪は1つの毛穴から、1~3本程度生えているので、根元側はギュウギュウ状態です
三密もいいとこです
それゆえ、そこに 『進路妨害をする毛が発生』 しちゃうんです!
ちまたでは、髪がまとまらないのを「クセ毛だから」という単純な理由にしがちですが
進路妨害する(= 進行方向の違う)毛の存在も 原因のひとつです
だからこそ “根元” にアプローチするべきなのです
みなさん、毛先しか見えてないもんですから、、、

ヘアリセッターのハサミとは
髪の根元の からまりを改善する
『専用の道具』なのです
逆にいうと、これがなければ成立しない技術です
といっても
師匠が飲み屋で「蒸しタオル」と「つまようじ」 があれば、似たようなことはできるって言ってましたが…
理屈として単純でも、そこまでの奥義は… ねぇ?(笑)
だから、いくらキャリアのある美容師さんでも、この道具と理論がなければ(ほぼ)できないのです
そもそも 美容師さんの間でもあまり知られていませんし…
髪は根元から動き始める
年齢を重ねる中でできてしまった
- 分け目グセ
- ぱっくり割れ(産まれつきは除く)
これらについては 以下が大きな原因だと考えられます
① 毛穴の向きが変化してしまった!
日常習慣(定位置が続いてる)や 頭皮の経年変化により。。。
② 進路妨害する髪が まぎれている!
根元の髪の向きがバラバラで、髪を動かしたい方向にもっていけない。。。
ヘアリセッターは、両方の問題に力を発揮します♪
- ① 毛穴の向きの対応には
-
長年の習慣で変化した毛穴の向きは、髪の “可動域” を広げて、新たな方向性を与えてあげれば、ゆっくりゆっくり変化していくこともあります
時間をかけて、少しずつ慣らしていくイメージです
(もしも それが完全にすぐ治ったとしたら、恐いし怪しいし、整形医の領域ですよ)
- ② 進路妨害してる毛髪の対応には
-
からまっている根元(交差してる状態)をリセッターで正してあげれば、目的の方向に動きやすくなります♪
即効性が高いのは
②「進路妨害してる毛髪」へのほうです
これは初めての方でも効果を感じやすいと思いますよ~
年齢を重ねると起きてしまう、頭皮の地殻変動のような(後天的な)ものにも効果があるって…
なにやら希望を感じる技術ではありませんか?
実際の違いを見てみよう
例えば、↓の画像のように

緑○の部分
生え際にある”つむじ”により、左右にパックリ割れやすい!
青○の部分
長年にわたる 分け目グセで左右に分かれやすい!
その状態から、おろしたい方向に ヘアリセッターをすると…

髪が ス~ッと移動できるようになります
来店時のままの状態で施術をスタートしますが、あとでシャンプーして乾かすと、より変化を感じやすいです♪
余談ですが、来店時に頭皮がベタついてないほうが、精度が上がります!
頭皮や髪が 油分やシリコンで くっつきあっていると ” 毛穴付近の髪 ” を上手にほぐせません
もし気になるなら、シャンプーしてから(乾かして)行きましょう
僕の場合、カットとリセッターをする方なら、カットの途中のドライカット前に入れています
(シャンプーが済んで、何も付着してない、やりやすい状態のため)
※ これは僕個人の意見なので、他の美容師さんなら問題ないのかもしれません
皆さんよく言いますよね?
「 美容師さんと同じように再現できない~ 」って
ある意味当たり前で
僕らは 髪の根元側から 形を作っているからなのです
そこで、ヘアリセッターの出番です!
根元へ正しくアプローチするための「フォロー」をしてくれます!
根元部分の渋滞解消 につながり、綺麗なスタイリングへの青信号が灯ることでしょう♪
どのくらいもつの?
ふだん、髪の毛は1ヶ月につき 約1cm伸びます
その押し出されてきた毛は、とうぜん元通りの(からまる)方向に育ってしまいます
それに伴い、、、リセッターした髪も再び動きが重くなります
でもそれは
単に慣れた環境に戻ろうとしてるだけで、(ヘアダメージのように)髪が悪化していく傾向はありません
1カ月くらいの間隔で継続していれば、頭皮と髪が順応しやすくなり、効果が長持ちしやすくなります♪
かかる時間
15分程度の美容室が多いのではないでしょうか
おそらく 時間と料金は比例してるかと思います
また、ライトな感じから、じっくりな感じまで
作業を “どこまで細かくやるのか” で大きく違います
ちなみに、僕はひたすら細かく、かつ素早く動かして、平均30~35分くらいします
なので個人的にはかなり肉体労働です(笑)
骨格の大きさや、髪質と毛量など、、、大きかったり、多かったりで時間がかかります
継続されてるか 初めてかなども、時間に関係しますね
注意点!

( 先端部分のみ使う特殊なハサミなので、リアルにこんな持ち方です)
注意点 ①
ヘアリセッターは お悩みに対しての
“調節” や “サポート” をする技術です
つまり…
「髪型」や「髪質」そのものを変えられるわけではありません!
⇒ カットメニューの補助としての役割です
注意点 ②
髪の根元から切る使い方もしますが、頭頂部(主にハチより上)については、1本も切らずにハサミを何往復もシャカシャカ滑らせるだけです
(心地よいマッサージのような圧ですよ)
失敗例として (>_<)
頭頂部にピンピン毛が立つような切り方をされてしまった方は
気の毒ですが 使用者が誤った使い方をした という事です
道具(ハサミ)は手に入れたけど、我流で使う「なんちゃって美容師さん」もいるそうです…
補足
髪の毛は 毎日100本も自然に抜けているのはご存知ですか?
その抜けた髪が 生え途中にピンピン見えてこないのは、長い毛に押し潰されて目立たないからなんです
同様に、リセッターで切った髪が伸びてきても、沢山の髪に混ざって生えてくるので
変な目立ち方はしません♪
もし《通常のスキバサミ》で、根元から均一に切ってしまうと
「押し潰してくれるはずの髪」まで沢山切ってしまうので、ピンピンしてきやすいです
だからリセッターで “選別” して切る必要があるのです
たった数本の妨害毛を取り除くだけでも、髪は軽やかに動いてくれます
多くの美容師さんは
根元から切る = 「それヤバいっしょ!!」って身震いすると思いますが
毎月されるお客様が違和感をもっていないので、(理屈だけじゃなく)大丈夫ということなのでしょう
僕も講習会で大きく納得したことのひとつです
向いてないタイプは
老若男女どなたでも、やって困ることは何ひとつないと思います
( 技術をきちんと習得してる担当者にかぎり )
しかし
髪が細く 元々サラサラしてる方は、違いを感じづらい可能性もあります
向いてないタイプ?かもしれません
実際ごく少数の方は いまいち効果が分からなかったと言っていました
なので
とくに困ってることがなければ、してもしなくても良いと思います
ヘアリセッターをした方に 縮毛矯正をした時
リセッターから2ヵ月経った 伸び途中の短い毛があり、アイロン作業の際に気になりました
誰にでも切れ毛や、生え途中の毛、すいてある毛が 沢山ありますが
短くてアイロンでプレスできない毛は、わずかとはいえ 矯正できない部分になってしまいます…
( 細かい事なので、お客さまは気づかないと思いますが。。。)
結果、たいした量ではなかったのですが、やはり使い方を誤ると大変な事になると感じました!
見極めとバランスが重要です♪
まとめ
ヘアリセッターをすると、髪が動きやすくなり
- 指通りがサラサラ しやすくなる
- ボリューム感アップ or ダウン しやすくする
- 髪の生え(分け)グセが 目立たちづらくなる
“理想の状態に近づくお手伝い(= スタイリングのサポート)” をしてくれます
もちの目安は 1~1.5か月です
デメリット
あくまで髪型の『下地作り』ですから、リセッター単体で 過剰に期待しすぎないでね!くらいです
メリット
根本側のもたつきがなくなり、頭皮にまんべんなく触れやすくなる!
つ・ま・り
◇ 髪を洗いやすくなる!
◇ 髪を乾かしやすくなる!
◇ スタイリングしやすくなる!
僕が思うに、『髪へのコンプレックスが和らぐ』という点もおすすめポイントです
薬剤も使わず、手軽にできるって、安心だし 安全ですよね
あなたの実力以上のものが 発揮されやすくなるのでオススメですよ♪
以上エンダヨシノブでした
なんか必死に語るほど怪しいですね(笑)
でも 一度くらいお試ししても損はないと思いますよ\(^o^)/