【ヘアリセッターって何?】これ以上ないくらい簡単に言うなら【 技術をまるっと全解説 】

エンダヨシノブ
すくすく20年選手の美容師
どれも仕事の現場から生まれた、太く濃い記事です。日常のどこかで情報を活かしてくださると幸いです。

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それでは 本編をお楽しみください~♪

 

 

こちらは2018年9月11日の講習会にて取得した、ヘアリセッターの資格証明書(ディプロマ)です

ヘアリセッターとは

  • 特殊なハサミ
  • 習得した技術
  • 美容室のメニュー名

これらのことを差します

※ この記事内では「習得した技術」の意味合いで使っていきます

僕が感じる最大のメリットは

変化を感じれるわりにデメリットがほぼないって事です

カラー・パーマ・縮毛矯正などは、大きなヘアダメージにもつながるので

日々 どれほど気を揉んで施術にあたってることかを考えると

ヘアリセッターは「あ~ なんて心地良いんだろうか」っていうイメージです

いっぽうで

経験値のある美容師さんほど、胡散臭く感じる技術なのかと思います(笑)

僕は最初 コレ絶対あやしいって思ってしまいました!

そんなヘアリセッターを簡単に言うなら

 スタイリングのお手伝い(サポート役) 』です

メインの技術というよりも、縁の下の力持ち的な技術です

例えば、、、

朝 メイクする前に、化粧水で肌を整えておいたほうが、綺麗に仕上がりやすいですよね?

リセッターは“髪を整えやすくする”化粧水のような役割です

例えば、、、

あなたが、もし本格的にスポーツに取り組むとしたら

体を動きやすくしたり、スイッチを入れるために「準備運動」しませんか?

それ、ずばり リセッターです

ケガ(失敗)も防ぎやすくなりますよね

言い換えると

「目的(=髪が綺麗になる)」のための“手段のひとつ”です

この時点ではまだ  「 ? 」  だと思いますので、どんな技術なのかを解説していきます♪

でもこれだけは言わせて!

ヘアリセッターは「髪質」そのものを変化させることはできません!!

とくにクセ毛をお持ちの方、縮毛矯正と混同しないでください

何でも叶う「凄いでしょアピール」だと、誤解してしまう方がいます

何ができるのか、何が起きるのか、この記事をご覧になって興味がでたら嬉しいです♪

‐追記‐

『ヘアリセッター』のマスタークラスの方が実演されている動画を、記事の最後に加えておきましたので、併せてご覧になるとより理解が深まると思います

目次

ヘアリセッターをすると

どう変わるのか?

髪の毛の1本1本が 無理なく動けるようになり

  • ボリューム感のアップ or ダウン (髪質や長さで効果に差はあり)
  • 分けグセが目立たなくなってくる
  • ツヤが出やすくなる

どこに作用させてるのか?

髪の根元部分に発生してる からまり(交差してる状態)を

  1. ほどく    (おもにハチより上
  2. ほどく & 切る(おもにハチより下
  • 切るほうが、もちが良いです

髪の根本を調節することにより、結果的に毛先まで 全てのからまりが減ります

それが トリートメントのような効果があるといわれる所以ですね

次の来店時に、髪がサラサラして気持ちよかった~って言われます

なぜそうなるのか?

そもそも

毛先が伸びたから カットしたい 」ってよく聞きますが

それは髪の根元が“頭皮から押し出されててきた”という事です

毛髪は1つの毛穴から、1~3本程度生えているので、根元側はギュウギュウ状態です

それゆえ、 進路妨害をする毛が発生」 しちゃうんです!

ちまたでは、髪がまとまらないのを「クセ毛だから」という単純な理由にしがちですが

進路妨害する(= 進行方向の違う)毛の存在も 原因のひとつです

だからこそ、髪を扱いやすくしたいなら

“根元”からアプローチすべきなのです

みなさん毛先しか見えてないもんですから、、、

ヘアリセッターのハサミとは

クシ刃(左)と刃(右)があり、用途により使い分けします

“先端部分のみを使う特殊なハサミ”で、実に変わった持ち方をします

髪の根元の からまりを改善する「専用の道具」なので

このハサミでなければ成立しない技術となります

といっても

師匠が飲み屋で「蒸しタオル」と「つまようじ」 があれば、似たようなことはできるって言ってましたが…

理屈として単純でも、そこまでの奥義は… ねぇ? 笑

だから、いくらキャリアのある美容師さんでも、この道具と理論がなければ(ほぼ)できないのです

そもそも 美容師さんの間でもあまり知られていませんし…

TOKIKATA(トキカタ)

“解い”て“カタチ”をつくる、という2019年に登場したがあります

TOKIKATA 公式ページ

私見ですので参考程度に。。。

僕は使ったことはないのですが、公式ページや 使ってる美容師さんの使用例を見た感じでは、同じような効果が期待できる道具なのかなと感じました

ヘアリセッターと違う点は、TOKIKATAは「切る部分(刃にあたるところ)」がまったくない作りだということです

つまりヘアリセッターよりも機能を絞ったものだと言えます

クシ刃の部分の違いでいうと、ヘアリセッターは先端を7本(最大)まで使えますが、TOKIKATAは 先端3本までをメインに使用するようです

使用中のハサミの角度がやや異なってる気がしたのは、そのせいかもしれません

※ どちらも特許を取得されている商品です

あとは、公式ページが洗練されていて素敵でした 笑

髪は根元から動き始める

年齢を重ねる中でできてしまった

  • 分け目グセ 
  • ぱっくり割れ(産まれつきは除く)

これらについては 以下が大きな原因だと考えられます

毛穴の向きが変化してしまった!

日常習慣(定位置が続いてる)や 頭皮の経年変化により。。。

② 進路妨害する髪が まぎれている!

根元の髪の向きがバラバラで、髪を動かしたい方向にもっていけない。。。

ヘアリセッターは、両方の問題に力を発揮します♪

① 毛穴の向きの対応には

長年の習慣で変化した毛穴の向きは、髪の“可動域”を広げて、新たな方向性を与えてあげれば、ゆっくりゆっくり変化していくこともあります

時間をかけて、少しずつ慣らしていくイメージです

(もしも それが完全にすぐ治ったとしたら、恐いし怪しいし、整形医の領域ですよ)


② 進路妨害してる毛髪の対応には

からまっている根元(交差してる状態)をリセッターで正してあげれば、目的の方向に動きやすくなります♪

即効性が高いのは

②「進路妨害してる毛髪」へのほうです

これは初めての方でも効果を感じやすいと思いますよ~

年齢を重ねると起きてしまう、頭皮の地殻変動のような(後天的な)ものにも効果があるって…

なにやら希望を感じる技術ではありませんか?

実際の違いを見てみよう

例えば、↓の画像のように

緑○の部分

生え際にある“つむじ”により、自然とパックリ割れやすい!

青○の部分

長年にわたる 分け目グセで左右に分かれやすい!

その状態から、おろしたい方向に ヘアリセッターをすると…

髪が ス~ッと移動できるようになります

来店時のままの状態で施術をスタートしますが、あとでシャンプーして乾かすと、より変化を感じやすいです♪

追記

余談ですが、来店時に頭皮がベタついてないほうが、精度が上がります!

頭皮や髪が 油分やシリコンで くっつきあっていると“毛穴付近の髪”を上手にほぐせません

もし気になるなら、シャンプーしてから(乾かして)行きましょう

僕は、カットとリセッターをする場合は、カットの途中のドライカット前に入れています

(シャンプーが済んで、何も付着してない状態のため)

※ これは僕個人の意見なので、他の美容師さんなら問題ないのかもしれません

皆さんよく言いますよね?

「 美容師さんと同じように再現できない~ 」って

ある意味当たり前で

僕らは 髪の根元側から 形を作っているからなのです

ヘアリセッターをすることで、根元部分の渋滞が解消されるので、髪全体のシルエットが整いやすくなります

どのくらいもつの?

ふだん、髪の毛は1ヶ月につき 約1cm伸びます

その押し出されてきた毛は、とうぜん元通りの(からまる)方向に育ってしまいます

それに伴い、、、リセッターした髪も再び動きが重くなります

でもそれは

単に慣れた環境に戻ろうとしてるだけで、(ヘアダメージのように)髪が悪化していく傾向はありません

1カ月くらいの間隔で継続していれば、頭皮と髪が順応しやすくなり、効果が長持ちしやすくなります♪

かかる時間

15分程度の美容室が多いのではないでしょうか

おそらく 時間と料金は比例してるかと思います

また、ライトな感じから、じっくりな感じまで

作業を“どこまで細かくやるのか”で大きく違います

ちなみに、僕はひたすら細かく、かつ素早く動かして、平均30~35分くらいします

なので個人的にはかなり肉体労働です 笑

頭の大きさや髪質、毛量などで時間が変わります(念入りにやるならば)

継続されてるか、初めてか、なども関係しますね

注意点も知っておこう

注意点 ①

ヘアリセッターは お悩みに対しての

「調節」や「サポート」をする技術です

つまり…

「髪型」や「髪質」そのものを変えられるわけではありません!

メインメニューの補助としての役割です(個人的には)

注意点 ②

頭皮や髪がベタっとしてる方は、おそらく効果がわかりづらいです

どういうことかというと…

使っている シャンプーやトリートメント(流さないタイプも含めて)が

  • しっとりまとまる
  • クセ毛を抑える
  • ダメージ補修
  • 他に、育毛剤的なものでも

これらをがっつり使い続けてる方の中には、気づかないうちにベタっとした質感になっている場合も多いです(落としきれてないまま使い続けてるため、濃すぎ状態に)

※ダメっていうわけではありません!“質感”にフォーカスしたらってお話です

髪がベタっとして重いと、毛が動きませんし、、、トップにボリュームもでやしません

いくら動く土台を作っても、美容室行って数日で効果が落ちて感じることでしょう

良い発見があると思うので、徹底的に解説した記事を(これまた長いですが)参考にしてみてください ↓↓↓

注意点 ③

ヘアリセッターは

髪の根元から切る使い方もしますが、頭頂部(主にハチより上)については1本も切らずにハサミを何往復もシャカシャカ滑らせるだけです

(心地よいマッサージのような圧ですよ)

失敗例として (>_<)

頭頂部にピンピン毛が立つような切り方をされてしまった方は

気の毒ですが 使用者が誤った使い方をした という事です

道具(ハサミ)は手に入れたけど、我流で使う「なんちゃって美容師さん」もいるそうです…

補足

髪の毛は 毎日100本も自然に抜けているのはご存知ですか?

その抜けた髪が 生え途中にピンピン見えてこないのは、長い毛に押し潰されて目立たないからなんです

同様に、リセッターで切った髪が伸びてきても、沢山の髪に混ざって生えてくるので

変な目立ち方はしません♪

もし《通常のスキバサミ》で、根元から均一に切ってしまうと

「押し潰してくれるはずの髪」まで沢山切ってしまうので、ピンピンしてきやすいです

だからリセッターで“選別”して切る必要があるのです

たった数本の妨害毛を取り除くだけでも、髪は軽やかに動いてくれます

多くの美容師さんは

根元から切る = 「それヤバいっしょ!!」って身震いすると思いますが

毎月されるお客様が違和感をもっていないので、(理屈だけじゃなく)大丈夫ということなのでしょう

僕も講習会で大きく納得したことのひとつです

向いてないタイプは

老若男女どなたでも、やって困ることは何ひとつないと思います
( 技術をきちんと習得してる担当者にかぎり )

しかし

髪が細く、元々サラサラしてる方は、違いを感じづらい可能性があります

向いてないタイプ?かもしれません

実際ごく少数の方は いまいち効果が分からなかったと言っていました

なので

とくに困ってることがなければ、しなくても良いと思います

まとめ

ヘアリセッターをすると、髪が動きやすくなり

  • 指通りがサラサラ しやすくなる
  • ボリューム感アップ or ダウン しやすくする
  • 髪の生え(分け)グセが 目立たちづらくなる

“ 理想の状態に近づくお手伝い(= スタイリングのサポート)” をしてくれます

もちの目安は 1~1.5か月です

デメリット

あくまで髪型の下地作り」ですから、リセッター単体で 過剰に期待しすぎないでね!くらいです

メリット

根本側のもたつきがなくなり、頭皮にまんべんなく触れやすくなる!

つ・ま・り

髪を洗いやすくなる!

◇ 髪を乾かしやすくなる!

◇ スタイリングしやすくなる!

↓↓↓

逆に言うと

頭皮と髪を上手く洗えてなくて、気づかぬうちに支障をきたしてる方、本当に多いんです!

(不衛生というわけではないけど、ちょっと損してるかな?って気がします)

薬剤も使わず、手軽にできるって、安心だし 安全ですよね

あなたの実力以上のものが 発揮されやすくなるのでオススメですよ♪

僕が思うに、『髪へのコンプレックスが和らぐ』という点でもGOODです

追記

リセッターの動画で良いのがありました

よりイメージしやすいと思うのでオススメです!

小野田先生はヨーロッパなどの外国にも技術講師として招かれてい方ですので、勝手ながら紹介させていただきます

以上エンダヨシノブでした

なんか必死に語るほど怪しいですね(笑)

でも 一度くらいお試ししても面白いと思いますよ\(^o^)/

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