こんにちは、美容師として20年選手の エンダヨシノブです
( twitter : @enda_yoshinobu)
髪に悩んで検索した人、ホンネの情報に触れたい人に向けて記事を書いています
▶ 案内1
さて、自分の髪に必要な『情報』ってご存じですか?? 知らないゆえの〈できない〉はモッタイナイです!
こちらの『 記事の案内板 』を活用して、楽しんで知識を増やしていただければ幸いです 🙂
▶案内2
【 新規ご予約注意! 】たいへん申し訳ないのですが『 当店ご利用案内 』 を一読いただけると非常に助かります
では本編をどうぞ~↓↓↓
美容室 HAPPIEL(ハピエル)では、
2018年9月11日の講習会にてヘアリセッターの資格証明書(ディプロマ)を取得しました

ヘアリセッターとは
・特殊なハサミ
・習得した技術
・美容室のメニュー名
これらのことを差します
※ 記事内では主に「習得した技術」の意味合いで使います
僕が感じる最大のメリットは
変化を感じれるわりに デメリットがほぼないって事です
カラー・パーマ・縮毛矯正などは、大きなヘアダメージにもつながるので
日々 どれほど気を揉んで施術にあたってることかを考えると
ヘアリセッターは「あ~ なんて心地良いんだろうか」っていうイメージです
いっぽうで
経験値のある美容師さんほど、胡散臭く感じる技術なのかと思います(笑)
僕は最初 コレ絶対あやしいって思ってしまいました!
そんなヘアリセッターを簡単に言うなら
『 スタイリングのお手伝い(サポート役) 』です
例えば…
女性はメイクする前に、化粧水で肌を整えておいたほうが、綺麗に仕上がりやすいですよね?
リセッターは 髪を整えやすくする化粧水のような役割です
もしくは
あなたが、もし急に50m走をしなければいけないとしたら…
パフォーマンス向上や ケガ防止のために『準備運動』しませんか?
それ、ずばり リセッターです
「まぁ やらなくても動けるけど、やったほうが楽に進むよね~」みたいな
言い換えると
「目的(=髪が綺麗になる)」のための『手段』のひとつです
この時点ではまだ 「 ? 」 だと思いますので
どんな技術なのかを解説していきます♪
ヘアリセッターをすると
どう変わるのか?
髪の毛の1本1本が 無理なく動けるようになり
・ボリューム感のアップ or ダウン (髪質や長さで効果に差はあり)
・分けグセが目立たなくなってくる
・ツヤが出やすくなる
どこに作用させてるのか?
髪の根元部分に発生してる からまり(交差してる状態)を
1.ほどく(おもにハチより上)
2.ほどく & 切る(おもにハチより下)
※切るほうが、もちが良いです
根本を調節をすることにより、結果的に毛先まで 全てのからまりが減ります
それが トリートメントのような効果があるといわれる所以ですね
なぜそうなるのか?
「 “ 毛先 ” が伸びたから カットしたい 」
ってよく聞きますが、それは 頭皮から毛の根元が
“ 押し出されててきた ” という事です
毛髪は1つの毛穴から、1~3本程度生えているので
根元側はギュウギュウで、三密もいいとこです
そこに ” 進路妨害をする毛 “が発生しちゃうんです!
ちまたでは、髪がまとまらないのを「クセ毛だから」という単純な理由にしがちですが
進路妨害する(= 進行方向の違う)毛の存在も 原因のひとつです
だからこそ ” 根元 ” にアプローチするべきなのです
みなさん、毛先しか見えてないもんですから、、、

ヘアリセッターのハサミとは
髪の根元の からまりを改善する
” 専用の道具 “なのです
逆にいうと、これがなければ成立しない技術です
といっても
師匠が飲み屋で「蒸しタオル」と「つまようじ」 があれば、似たようなことはできるって言ってましたが…
理屈として単純でも、そこまでの奥義は… ねぇ?(笑)
だから、いくらキャリアのある美容師さんでも、この道具と理論がなければ(ほぼ)できないのです
(そもそも 美容師さんの間でもあまり知られていませんし…)
髪は根元から動き始める
年齢を重ねる中でできてしまった
・分け目グセ
・つむじのぱっくり割れ(産まれつきは除く)
これらについては 以下が大きな原因だと考えられます
① 毛穴の向きが変化してしまった! → 日常習慣(定位置が続いてる)や 頭皮の経年変化により
② 妨害する髪が まぎれている! → 進ませたい方向に髪が動かない
ヘアリセッターは、両方の問題に力を発揮します♪
① 長年の習慣で変化した毛穴の向きは、髪の “ 可動域 ” を広げて、新たな方向性を与えてあげれば、ゆっくりゆっくり変化してきます
時間をかけて、少しずつ慣らしていくイメージです
(もしも それが完全にすぐ治ったとしたら、恐いし怪しいし、整形医の領域ですよ)
なので
② 「進路妨害してる髪」へのほうが即効性が高いです
その根元の からまり(交差してる状態)をリセッターで正してあげれば、妨害されていた髪も 目的の方向に動きやすくなります♪
これは初めての方でも効果を感じやすいと思いますよ~
年齢を重ねると起きてしまう、頭皮の地殻変動のような(後天的な)ものにも効果があるって…
なにやら希望を感じる技術ではありませんか?
実際の違いを見てみよう
例えば、↓の画像のように

緑.生え際の “つむじ” で パックリ左右に割れやすい!
青.その上にある髪も 長年の分けグセで左右に分かれやすい!
その状態から、おろしたい方向に ヘアリセッターすると…

髪が ス~ッと移動できるようになります
来店時のままの状態で施術をスタートしますが、あとでシャンプーして乾かすと、より変化を感じやすいです♪
~追記~
余談ですが、来店時に頭皮がベタついてないほうが、精度が上がります!
頭皮や髪が 油分やシリコンで くっつきあっていると ” 毛穴付近の髪 ” を上手にほぐせません
もし気になるなら、シャンプーしてから(乾かして)行きましょう
※ カットとリセッターをする人なら、僕はカット工程の途中の、ドライカット前にしてます
(!! これは僕個人の意見なので、他の美容師さんなら問題ないかもしれません !!)
皆さんよく言いますよね?
「 美容師さんと同じように再現できない~ 」って
ある意味当たり前で、僕らは 髪の根元側から 形を作っているからなのです
ヘアリセッターは
根元部分の渋滞解消をして、青信号を灯してくれます
つまり 根元へ正しくアプローチするための「フォロー」をしてくれます!
どのくらいもつの?
ふだん、髪の毛は1ヶ月につき 約1cm伸びます
その押し出されてきた毛は、とうぜん元通りの(からまる)方向に育ってしまいます
それに伴い 再び動きが重くなります
でもそれは
単に慣れた環境に戻ろうとしてるだけで、(ヘアダメージのように)髪が悪化していく要素はありません
1カ月くらいの間隔で継続すれば、頭皮と髪が順応しやすくなり、効果が長持ちしやすくなります♪
かかる時間
15分程度の美容室が多いのではないでしょうか
おそらく 時間と料金は比例してるかと思います
また、ライトな感じ~ じっくりな感じまで
作業を ” どこまで細かくやるのか ” で大きく違います
(僕は平均30~35分くらいしてます)
骨格の大きさ、髪質と毛量も それぞれですし
継続されてるか 初めてかなど、時間に関する要素は沢山ありますね~
注意点!

( 先端部分のみ使う特殊なハサミなので、リアルにこんな持ち方です)
注意点 ①
ヘアリセッターは お悩みに対しての
” 調節 ” や ” サポート ” の技術です
つまり…
「髪型」や「髪質」そのものを変えられるわけではありません!
⇒ カットメニューの補助としての役割です
注意点 ②
髪の根元から切る使い方もしますが、頭頂部(主にハチより上)については
1本も切らずにハサミを何往復もシャカシャカ滑らせるだけです
(心地よいマッサージのような圧ですよ)
失敗例として
頭頂部にピンピン毛が立つような切り方をされてしまった方は
気の毒ですが 使用者が誤った使い方をしたという事です
道具(ハサミ)は手に入れたけど、我流で使う「なんちゃって美容師さん」もいるそうです…
補足
髪の毛は 毎日100本も自然に抜けているのはご存知ですか?
その抜けた髪が 生え途中にピンピン見えてこないのは、長い毛に押し潰されて目立たないからなんです
同様に、リセッターで切った髪が伸びてきても、沢山の髪に混ざって生えてくるので
変な目立ち方はしません♪
逆に、通常のスキバサミで根元から「均一に」切ってしまうと
「押し潰してくれるはずの髪」まで沢山切ってしまうので、ピンピンしてきやすいです
だからリセッターで ” 選別 “ して切る必要があるのです
たった数本の妨害毛を取り除くだけでも、髪は軽やかに動いてくれます
多くの美容師さんは
根元から切る = 「それヤバいっしょ!!」って身震いすると思いますが
毎月されるお客様が違和感をもっていないので、(理屈だけじゃなく)大丈夫ということなのでしょう
僕も講習会で大きく納得したことのひとつです
向いてないタイプは
老若男女どなたでも、やって困ることは何ひとつないと思います
( 技術をきちんと習得してる担当者にかぎり )
しかし
髪が細く 元々サラサラしてる方は、違いを感じづらい可能性もあります
向いてないタイプ?かもしれません
実際ごく少数の方は いまいち効果が分からなかったと言っていました
なので
とくに困ってることがなければ、してもしなくても良いと思います
~追記~
ヘアリセッターをした方に 縮毛矯正をした時
リセッターから2ヵ月経った 伸び途中の短い毛があり、アイロン作業の際に気になりました
誰にでも切れ毛や、生え途中の毛、すいてある毛が 沢山ありますが
短くてアイロンでプレスできない毛は、わずかとはいえ 矯正できない部分になってしまいます…
( お客さまも気づかない、ちょっとしたクオリティの小話です)
結果、たいした量ではなかったのですが、やはり使い方を誤ると大変な事になると感じました!
見極めとバランスが重要です♪
まとめ
ヘアリセッターをすると、髪が動きやすくなり
・指通りがサラサラ しやすくなる
・ボリューム感アップ or ダウン しやすくする
・髪の生え(分け)グセが 目立たちづらくなる
” 理想の状態に近づくお手伝い(= スタイリングのサポート)” をしてくれます
もちの目安は 1~1.5か月です
デメリット
あくまで髪型の下地作りですから、それ単体で 過剰に期待しすぎないでね!
くらいです
メリット
根本側のもたつきがなくなり、頭皮にまんべんなく触れやすくなる!
→ 髪を洗いやすくなる
→ 髪を乾かしやすくなる
→ スタイリングしやすくなる
⇒ 髪へのコンプレックスが和らぐ
薬剤も使わず 手軽にできるって、安心だし安全ですよね
あなたの実力以上のものが 発揮されやすくなるのでオススメですよ♪
以上エンダヨシノブでした
なんか必死に語るほど怪しいですね(笑)
でも 一度くらいお試ししても損はないと思いますよ\(^o^)/
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《 個人の特定なんてできないのでご安心を(笑)》
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こだわりがある方もない方もぜひ🌈
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